BLOG矯正ブログ

虫歯・歯周病の症状がある時の矯正治療

歯並びの悪さや噛み合わせの問題は、虫歯や歯周病のリスクを高める要因の一つです。しかし、虫歯や歯周病の症状が既にある場合、矯正治療を受けることに不安を感じる人もいるでしょう。虫歯・歯周病の症状がある時の矯正治療の注意点と対処法についてお伝えします。

虫歯・歯周病と矯正治療の関係性
歯並びが悪いと、プラーク(歯垢)や食べカスが溜まりやすく、歯ブラシが届かない部分が増えるため、虫歯や歯周病のリスクが高まります。逆に、歯並びが整っていると、適切な歯磨きで口腔内を清潔に保ちやすくなり、虫歯や歯周病のリスクを低減できます。そのため、矯正治療は口腔内の健康を維持する上で重要な役割を果たします。
しかし、矯正治療中には装置を使用することで、口腔内の環境が変わり、プラークが溜まりやすくなります。そのため、虫歯や歯周病の症状がある場合は、矯正治療を開始する前にこれらの問題を解決することが推奨されます。

虫歯・歯周病の症状がある時の矯正治療の注意点
■虫歯の治療
虫歯の症状がある場合は、矯正治療を開始する前に虫歯の治療を行い、口腔内を健康な状態に戻すことが重要です。虫歯が進行していると、矯正治療中に歯の痛みが増したり、歯が欠けたりするリスクがあります。

■歯周病の治療
歯周病の症状がある場合も、矯正治療を開始する前に歯周病の治療を行うことが重要です。歯周病が進行すると、歯を支える骨が失われ、矯正治療の効果が低下するリスクがあります。また、歯周病が矯正治療中に悪化すると、歯の移動が遅くなったり、治療期間が延長されることがあります。

矯正治療中の虫歯・歯周病対策
矯正治療中には、以下の対策を行い、虫歯や歯周病のリスクを低減させましょう。

■歯磨きの徹底
矯正治療中は、矯正装置が邪魔をして歯磨きが難しくなります。しかし、プラークが溜まりやすいため、歯磨きをより丁寧に行うことが重要です。歯ブラシの種類や磨き方を工夫し、歯と歯茎の境目や装置周辺をしっかり磨きましょう。

■フロスや歯間ブラシの使用
歯ブラシだけでは届かない箇所には、フロスや歯間ブラシを使用してプラークを除去しましょう。特に矯正装置のワイヤーの周りやブラケットの隙間には注意が必要です。

■口腔ケア用品の活用
フッ素入りの歯磨き粉やマウスウォッシュを使用することで、虫歯や歯周病のリスクを軽減できます。また、舌ブラシや舌クリーナーを使って舌の汚れを除去することで、口腔内の細菌の繁殖を抑えることができます。

■定期的な歯科検診
矯正治療中は、定期的に歯科医院で検診を受け、虫歯や歯周病の早期発見・早期治療を行いましょう。また、歯科医師や歯科衛生士から矯正治療中の口腔ケアのアドバイスを受けることも大切です。

虫歯・歯周病の症状がある時の矯正治療では、注意点と対処法を理解し、適切なケアを行うことが重要です。矯正治療を開始する前に、虫歯や歯周病の治療を行い、口腔内を健康な状態に戻すことが大切です。また、矯正治療中は歯磨きやフロス、歯間ブラシの使用を徹底し、口腔ケア用品を活用することで、虫歯や歯周病のリスクを軽減できます。

さらに、定期的な歯科検診を受け、早期発見・早期治療に努めましょう。歯科医師や歯科衛生士と協力しながら、矯正治療中の口腔ケアを向上させることで、矯正治療の効果を最大限に引き出すことが可能となります。

矯正治療は、見た目の改善だけでなく、口腔内の健康を維持するためにも有益です。虫歯・歯周病の症状がある場合でも、適切な対策とケアを行うことで、矯正治療を成功させることができます。